『地方一揆』~沈黙は愚かである。今、薩摩の地から反旗を翻す。~
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日本の劣化、政治への絶望、このまま黙っていられるか! 地方経営者の怒りを著者が代弁
鹿児島有数の交通インフラ、観光企業の経営者である著者はコロナ禍により、全国の同業者と同様、甚大なダメージを受けた。そして、この甚大な損害は国の政策によるものであると断じ、その怒りをそのままにすることなく、なんと、小池百合子東京都知事、尾身茂新型コロナウイルス感染症対策分科会会長を次々に訴えたのである。
本書は、まさに、今の日本をどうにかしたいと考える人に、ともに立ち上がって欲しい、一人でも多くの人に「一揆」の賛同者になってほしいと願い、その魂を綴った救済の一書である。
世の中を少しでも良い方向に変える
「地方での観光・交通・飲食事業者にとってコロナ禍対策は憲政史上最もひどい悪政だった」と著者は振り返る。「この国の為政者(政治家も官僚も含めた人)たちは、常に責任の所在を曖昧にしたまま国民が忘れてくれることを当てにしているように見える」と嘆くが、物足りないと感じるのは、「一揆」すら行えないほどに矜持を持てなくなっている、劣化した日本の人々だ。
「近年の日本人の考える能力は相当に下がっている」と痛感。その状況下で、「日本人は辛抱強い国民。でも、私は辛抱しません。」と決意を表明する。
その覚悟の背景にあるのは、少子高齢化問題が深刻化、「地方の存在を危うくしている」という地元の将来への不安が増大しているからだ。「世の中を少しでも良い方向に変える」との思いが詰まった一冊。過去の政治の過ちを検証、日本の未来を真剣に考える機会となるはずだ。
■ 目次 ■
序 章 日本の劣化
第一章 検証しない日本人
第二章 考える習慣を取り戻す
第三章 パンデミック対策とコロナ禍対策
第四章 観光は日本人にとって必要な産業ではないのか
第五章 日本国の構造と性質
第六章 日本の劣化とサラリーマンの劣化
終 章 地方の消滅
(全268頁/ISBN-13:9784478085158)
◇著者
岩崎芳太郎(いわさき・よしたろう)
鹿児島商工会議所会頭、いわさきグループCEO
1953 年、鹿児島県生まれ。
慶應義塾大学経済学部へ進み、1976年、三井物産株式会社入社。
米国(ニューヨーク)勤務を経て、1984年、いわさきグループの中核会社、岩崎産業株式会社に入社。
1987年、同社副社長、2002年から同社代表取締役社長に就任。
鹿児島だけに止まらず、国内から海外へも事業を拡大。
グループ関連会社である、いわさきコーポレーション㈱、いわさきホテルズ㈱、白露酒造㈱、豪州岩崎産業㈱、インターローカルメディア㈱など、30数社のCEO として、陸運・海運・航空・観光・ホテル・放送・製造・林業など幅広く事業を展開している。
1997 年 マンスフィールド特別賞受賞。2019年 国土交通大臣表彰。
グループの創業者である祖父・岩崎與八郎は18 年間、父である岩崎福三は12年間、鹿児島商工会議所の会頭を務めていた。
著書に『地方を殺すのは誰か』(PHP 研究所)、『理不尽 地方を殺すのは誰か』(あさ出版)。
◇観光に関連する公職
鹿児島商工会議所会頭/鹿児島県商工会議所連合会会長/公益社団法人 鹿児島県観光連盟副会長/公益財団法人 鹿児島観光コンベンション協会副理事長/九州商工会議所連合会 観光委員会委員長/一般社団法人 九州観光推進機構理事/一般社団法人 日本ホテル協会理事・九州支部支部長/公益社団法人 日本バス協会理事・中央技術委員会委員長/一般社団法人 日本旅客船協会理事/日本商工会議所 観光・インバウンド専門委員会委員