開催日時
2026年1月15日(木曜日)11:00~12:00
開催場所
株式会社WOWOWプラス Space17C 会議室
出席者
番組審議委員:青木眞弥/池ノ辺直子/音好宏/髙寺成紀/富澤一誠/村上典吏子/湯淺正敏
※委員総数7名中7名出席
放送事業者(インターローカルメディア株式会社): 久保政史
番組供給事業者(株式会社WOWOWプラス):宮澤辰之/森田健介/松田健吾/植竹伸剛/篠田天馬/内藤友基/高野佳彦

議題:

1.報告事項

・2025年10月~12月の「歌謡ポップスチャンネル」に対する視聴者からの問合せや指摘・意見について

 

2.審議事項

「歌謡ポップスチャンネル」の番組内容、編成内容に関する審議

[審議番組] 『追悼 橋幸夫さん特集』

<番組概要>
2025年9月4日にご逝去された橋幸夫さん。
生前ご出演いただいた、「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」から名シーンをセレクトし再編集した特別番組「追悼 橋幸夫さん 宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星 特別編」と、2021年に放送した「橋幸夫 60周年記念特別番組~これまでのご支援に感謝とありがとうを込めて...~」の2本を追悼特集として編成。

 

[番組審議委員意見]

・レコード大賞を取るような歌は、じわじわと国民一般に届いていった結果大賞受賞、という流れだったが、それが変わった節目が橋さんの「霧氷」。この歌は突然出てきてレコード大賞を受賞したのだが、この曲は大賞を取るために作られた。これはレコード会社の戦略であり当時レコード会社にはそれだけの力があったことがご本人の逸話として番組内で語られていたが、ある種歴史的なことだった。潮来笠から始まりその後メキシカンロック、サーフィンなどのリズム歌謡に曲風を変えてきて、JAZZで言えばマイルス・デイヴィスが変化していったように革新的な道を辿っていた方。

 

・どちらの番組も宮本隆治さんのさすがの話術でよくわかる構成になっていて、自分自身は「いつまでも夢を」のイメージ程度しかなかったのだが、股旅ものから霧氷、リズム歌謡まで、企画、戦略も含めて時流に乗っていったこと、書道やキャレモジのこと、テリー伊藤さんとYOUTUBEをされていたことなど知らなかった一面も含め、橋幸夫さんという60年も歌い続けて来られた歌手の人生を辿るような構成になっていて、橋さんをよく知らない人でも楽しめる仕上がりだったと思う。

 

・追悼番組としてすごくよくできている。生前たくさん番組を作って残してある、ということがすごく貴重だと改めて思う。これから亡くなっていく方も多いと思うのでそこでも追悼番組を作っていただくとファンの方たちは喜ばれると思うし、素材を蓄積するということは素晴らしいことなので番組を作り続けていって欲しい。

 

・橋さんのための追悼番組を作ってくれて大変嬉しい。彼は日本の歌謡界芸能界において相当な地位にいる方で、その割には評価がちょっと低い。もともと三橋美智也、春日八郎、美波春夫がいてそこに17歳で橋さんが登場して、そこに革命が起きている。本当なら橋さんからその後北島三郎、五木ひろしとつながるのに、系譜から抜けてしまっている印象。股旅もので出てきて青春スターになって、御三家として橋幸夫がいて舟木一夫がいて西郷輝彦がいて、要するにアイドルの元祖として橋さんは3人の真ん中にいた。後に五木ひろしが「よこはまたそがれ」で出てきたときに“リズム歌謡”と言われたが、“リズム歌謡”も橋さんが元祖。60周年コンサートはエピソード満載で、見るテレビとしては最高に面白かった。一方の追悼番組はただエピソードだけでなくいかにすごい人だったかの分析をしていて欲しかった。とはいえ橋幸夫というすごい歌手をこれだけちゃんと追悼している歌謡ポップスチャンネルを褒めてあげたい。きっと地上波ではできないので。

 

・世代的には橋幸夫さんは存在としては存じ上げてはいても具体的な活動まではあまり知らない、という方であったが、チャンネルを通じて活動、足跡を振り返ることができることはよいこと。何より宮本さんがやっぱりうまいなあという印象。こういう方だったのか、という魅力をヒューマンインタレストというか、うまく語ってくれて橋さんの人間臭さみたいなものが伝わってくる追悼番組だった。同じような形である種フォーマットとして展開できるのではないか。

 

・2番組を通じて、今更だが橋幸夫さんの歌の上手さを感じた。「60周年記念特別番組」は堅実な作りという印象。衣装替えも多く聞き覚えのある様々な曲が聞けて、楽しく観ることが出来た。「一番星」も追悼でありながら湿っぽくないテイストなのが興味深く相田翔子さんとの「いつでも夢を」のデュエットや、新曲に関するPVの公開は意外性があり企画性を感じた。ただ、過去素材を並べる構成は、いささか定型的に思えたので、例えば一代記のダイジェストのような、本人語りではない客観的な振り返りの要素を加えて故人の功績を伝える手もあったのではないかと思う。

 

・専門チャンネルならではの強み、ライブラリの強さを非常に感じた。橋さんのファンでなくても橋幸夫という歌手の歩みと魅力が分かる構成になっていた。もっと宮本さんに喋ってもらってもよかったと思うが、コンサートも含め108分尺は適切。コンサートの方は構成もよいし2021年で70代後半、声も衰えなく体型もほとんど変わらず締めポーズも歌手らしく、といろんな面で楽しめた。曲紹介のクレジットもきちんと載せてあって番組として面白かった。このような番組はいろんな歌手で作っていってほしい。

 

4.連絡事項

次回番組審議会は、2026年4月16日(木)午前11時より開催(予定)。

 

 

以上