2024年10月17日開催議事録(歌謡ポップスチャンネル)

開催日時
2024年10月17日(木曜日)17:00~18:00
開催場所
Café WASUGAZEN 愛宕グリーンヒルズ店
出席者
番組審議委員:青木眞弥/池ノ辺直子/高寺成紀/富澤一誠/村上典吏子
※委員総数7名中5名出席、2名書類審議(音好宏/湯淺正敏)
放送事業者(インターローカルメディア株式会社): 久保政史/佐藤肇
番組供給事業者(株式会社WOWOWプラス):宮澤辰之/森田健介/松田健吾/青木昭/高木慶/渋谷明子/山下泰司/内藤友基/高野佳彦

議題:

1.報告事項

・2024年7月~9月の「歌謡ポップスチャンネル」に対する視聴者からの問合せや指摘・意見について

 

2.審議事項

「歌謡ポップスチャンネル」の番組内容、編成内容に関する審議

[審議番組] 明治座 中村雅俊芸能生活50周年記念公演
『MASATOSHI NAKAMURA LIVE –look back with smile, look ahead with pride.-』
<番組概要>
1974年にドラマ「われら青春!」の主役、挿入歌「ふれあい」で歌手デビューし、100万枚を超えるヒットとなる。その後、ドラマ「俺たちの旅」「ゆうひが丘の総理大臣」などに出演しながら、歌手活動を続けヒット曲を出してきた。役者として、歌手として唯一無二の国民的スター中村雅俊が50周年の節目に開催した記念公演より、ライブステージの模様をオリジナル番組でテレビ初放送。

・本番組の構成や編成の内容について
※記念公演自体は二部構成で、第一部が劇仕立て、第二部がライブステージの構成。
権利許諾の関係で第一部の放送は叶わず、第二部のみの放送であること、登場するゲストは第一部からの流れで出演されていることなどの背景を予め補足説明。

 

[番組審議委員意見]

◇背景は伺ったが、やはり舞台の方も一緒に見たかった。6月の舞台を8月に放送するのは明治座に来られなかったファンの方、地方の方のためにタイムリーだと思うが、座長公演の全体を第一部も含めてみられないのは残念。中村さんはヒット曲もあるし話も上手いし楽しんで見られた。非常に良い番組だったと思う。欲を言えば「何年の歌か」「作詞作曲、特に中村さん自身が手がけた歌か」などの情報を入れてくれれば時代感が出てよかったと思う。

 

◇劇場で公演を観劇した方は芝居も歌謡ショーも味わえて満足感があったかも知れないが、番組単体としては歌押しで起伏がなかった。コロッケ、小川菜摘というゲストも登場したが、その存在がメリハリになっていたかというと、それ程でもなかったので平板さが拭い切れなかった。ファン以外の人が引き込まれる要素が少ない構成で、懐かしい以上のものを感じにくかった。

 

◇世代的にリアルタイムなので、楽しんで見られた。公演としては、やはり第一部があってより面白いものだったのでは、と感じる。そういう意味で物足りなさもあるが、懐かしい音楽がたくさん出てきてよかった。

 

◇同じくリアルタイム世代なので純粋に楽しめた。歌もトークも上手で頭の良さを感じる。ご自身で「300曲以上レコーディングしている」と話されていたが、それは新たな発見。ドラマの主題歌を歌っているイメージだったので意外だった。披露していた歌は皆有名な曲で、50年経っても変わらない歌い方、容姿、この変わらない良さが凝縮されて出ていて、それを見られてファンは満足だと思う。

 

◇「可もなく不可もなく」、これが中村雅俊さん。
シンガーソングライターを目指した歌手としても、文学座出身俳優としてもどこか立ち位置が中途半端で、歌をやっている青春スターの扱い。自分が座る場所がない、という感じで居心地が悪かったと思う。ミリオン含め10万枚超のヒットが10作もあるにも関わらずそれが目立っていない。誰もが知っているが、これが代表、というものがない。大好きだ、という人もいないが大嫌いな人もいない。今回のステージも50周年という特別感があるわけではない。だがそれこそが彼の素晴らしいところ。それが何故か?に焦点を合わせてなぜ彼がこんなに魅力的なのか、実はこんなにすごい人物なのだ、という描き方を是非してほしかった。

 

◇「俺たちの旅」や「ふれあい」「恋人たちも濡れる街角」など興味深く観られた。ただ奥さんの五十嵐淳子さんとのやり取りはなかったので、以前取り上げた宇崎竜童夫妻のような新たな発見はあまり見受けられなかった。

 

◇中村雅俊さんファンにはたまらないだろう。友人にも中村ファンがいるが、ファン歴半世紀といった息の長いファンが多いのが中村雅俊さんのファンの特徴なのだという。音楽センスの良さもさることながら、語りの上手さ、頭の回転の良さを改めて感じた。そのあたりをうまく料理した作りになっている番組と感じた。

 

4.連絡事項

次回番組審議会は、2025年1月16日(木)午前11時より開催(予定)。

 

 

以上