- 開催日時
- 2024年7月18日(木曜日)11:00~11:40
- 開催場所
- 株式会社WOWOWプラス Space17C
- 出席者
- 番組審議委員:青木眞弥/池ノ辺直子/音好宏/高寺成紀/富澤一誠/村上典吏子/湯淺正敏
※委員総数7名中、7名出席
放送事業者(インターローカルメディア株式会社): 久保政史/佐藤肇
番組供給事業者(株式会社WOWOWプラス):宮澤辰之/森田健介/松田健吾/青木昭/高木慶/山下泰司/高野佳彦
議題:
1.インターローカルメディア株式会社「放送基準」改正案の諮問及び答申
社会の変化、人権意識の一層の高まり、価値観の多様化、また、昨今問題となっているSNS等における出演者への配慮等に対応することを目的とした放送基準の見直しを、番組審議委員に対し諮問したい旨を述べ、改正案の内容説明を行った。
質疑を経て、番組審議委員全員が一致して改正案に賛成する旨の答申がなされた。
尚、放送基準の改正は、当社の運営する他の番組審議機関(「ホームドラマチャンネル」・「インターローカルアワー」)に対し、諮問及び答申を経た後、2025年1月1日施行を予定している。
2.報告事項
・2024年4月~6月の「歌謡ポップスチャンネル」に対する視聴者からの問合せや指摘・意見について
3.審議事項
・「歌謡ポップスチャンネル」の番組内容、編成内容に関する審議
[審議番組]『北島三郎 三昧 ~明日に向って君達と~』
<番組概要>
元NHKエグゼクティブアナウンサーの宮本隆治が、演歌歌謡界の第一人者 北島三郎に満を持して挑んだフリー対談。2024年撮り下ろしのオリジナル番組。
番組では、北島三郎揮毫の書「立派な樹は 強い根で 育つ」「時の流れに 焦らず ぶれず 明日に向って君達と」の2つをコンセプトに、北島の人・歌手としての「根っこ」や「現在」「今後」について語っていただいたほか、座長講演の貴重なコンサート映像も厳選して紹介。ほかにも思い出の写真やゆかりの品々なども番組内で披露しながら、幅広いトークを伺う。
北島三郎のデビュー月である6月29日に放送した。
[番組審議委員意見]
◇構想から約三年でようやく実現した企画とのこと、知らぬものがない国民的演歌歌手である北島さんだがプライベートな部分のメディアへの露出は今まであまりなかったことではないか。また、「北の漁場」や「まつり」の舞台装置や演出があれほど凝っていた、ということに改めて気づかされた内容だった。
◇北島さんの別名義での作曲や座長講演数(延べ4,500回超)など初めて知る情報が多々あった。宮本さんの巧みな話術と信頼感により、北島さんの魅力が語られていた。映像的にも素晴らしく、ファンはもちろん詳しくない方でも満足できる内容で、永久保存版になると思う。
◇昔の映像の撮り溜めではないかと思うほどお元気でいらっしゃることがうれしく、とても面白く拝見した。ラストの「まつり」の編集・演出は非常に上手にできていて醍醐味が伝わる内容だった。
再放送予定などもしっかり広報していっていただきたい。
◇歌謡ポップスチャンネルならではの番組で、ミルフィーユのような積み重ねを感じる。宮本さんや理解力のあるスタッフがいて、1時間にエッセンスを凝縮し、エピソードを上手に結びつけ、最後の「まつり」に着地させている。無駄がなく、文句のつけ所が無い。弟子への思いやエピソードがもう少し盛り込まれていれば完璧では。他局ではできないこのシリーズをぜひ続けてほしい。
◇多くの人が知っている存在である北島さんについて、彼自身による本気の語りが楽しめる番組。もっと曲が少なく語りが多くてもよいくらい。このような本気の語りを長尺で放送できるのは専門チャンネルならではで、CATV局などが多チャンネル放送の何たるかを可視化するために利用できる番組の一つになるのでは。
◇宮本アナとのやり取りのテンポが良く、スムーズに観ることが出来た。ラストの「まつり」の舞台装置、演出は圧巻で、年配のファン向けテーマパークのアトラクションのよう。一方で、誰かに伝えたくなるようなトリビア的なエピソードはなく綺麗に纏まっていた分予定調和な印象が残った。
◇番組は大変面白く拝見した。単発の番組がもったいないと感じる。アーティストや歌手のこれまでを振り返るような番組を枠として考えて作っていければライブラリーにもなり評判にもなっていくのでは。
常にこのような試みをしている、と印象付けられるよう継続してほしい。
4.連絡事項
次回番組審議会は、2024年10月17日(木)午後5時より開催(予定)。
以上