- 開催日時
- 2024年1月18日（木曜日）11：00～11：50
- 開催場所
- 株式会社WOWOWプラス Space17C
- 出席者
- 番組審議委員：青木眞弥／池ノ辺直子／音好宏／高寺成紀／富澤一誠／村上典吏子／湯淺正敏
※委員総数7名中、7名出席
放送事業者（インターローカルメディア株式会社）： 佐藤肇／久米由希
番組供給事業者（株式会社WOWOWプラス）：大熊和彦／宮澤辰之／松田健吾／青木昭／下原久美子／山下泰司／渋谷明子
議題：
1.報告事項
・2023年10月～12月の「歌謡ポップスチャンネル」に対する視聴者からの問合せ及び指摘・意見について
2.審議事項
・「歌謡ポップスチャンネル」の番組内容、編成内容に関する審議
[審議番組]宇崎竜童 デビュー50周年特集
『テレビ初独占放送「宇崎竜童デビュー50周年 メモリアルコンサートThank you for the music ～Our history again～」』
『宇崎竜童・阿木燿子 SELECTION』
＜番組概要＞
1973年12月、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドとしてデビュー。以来、日本の音楽史に燦然と輝く足跡を刻み続けている宇崎竜童の50周年を記念し、デビュー50周年メモリアルコンサートや貴重な映画作品などを一挙放送！
目玉は、東京国際フォーラムで10月に開催された『宇崎竜童デビュー50周年 メモリアルコンサート Thank you for the music ～Our history again～』。テレビ初独占放送にてお送りする。そのコンサートのプロデューサーでもある阿木燿子と二人で制作した楽曲を、本人セレクトによる解説とともにお送りする「宇崎竜童・阿木燿子 SELECTION」。加えて、ライブ・ドキュメンタリー映画「ザッツ・ダウン・タウン・ブギウギ・バンド アンタ あの娘の何んなのさ」（1975年）、アンコール放送で「飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト 宇崎竜童特集」（初回放送：2022年12月）を放送。合計4時間半の大ボリュームでお送りした。
[番組審議委員意見]
◇両番組とも、非常に面白く見た。『～SELECTION』は、宇崎さんと阿木さんのお話が面白い。合間にはいる解説文も非常に丁寧で判り易くて良かった。面白いエピソードを聞き、かつ曲も聴ける。こういう番組を作れることは、専門チャンネルの強みではないかと思う。良い企画だったと思う。
◇『～メモリアルコンサート～』は、シンプルでスタンダードなコンサートの映像だったが、宇崎のパフォーマンス力、音楽性を感じて一気に見る事ができた。動的な宇崎に対し、たおやかな阿木のMCの対比も印象的だった。
『～SELECTION』は選曲がバリエーションに富んでいた一方で、シンプルな構成で見飽きしそうにも思えた。ただ、宇崎、阿木の人柄が滲み出た面白トークや、文字情報の蘊蓄が豊かだったことから楽しく見ることができた。終始落ち着いた見心地で好感が持てた。
◇エピソードはほとんど知っていても、見ていて楽しかった。その中にも、本人からそれが語られたことで裏付けが取れたものがあった。それだけコアな話だった。『～メモリアルコンサート～』は、阿木燿子が説明をして、宇崎さんが演奏する。宇崎がこういうことをやりたかった／やりたいのかな、ということを見る事ができた。『～SELECTION』は、宇崎竜童・阿木燿子夫婦の良さがそのまま出ていた。二人だけなので、緊張感なく、すごい話しをしていた。音楽論議を超えた人生番組になっていた。
◇デビューの初期の頃から10年位の曲が出てくると懐かしかったし、楽しかった。初めて聞く曲も、阿木燿子が途中で解説することで、お二人の足跡がすごく分かりやすく、仕事で一緒に二人三脚でやってきて、宇崎竜童をどのような形で戦略的に活躍させようとしたのかがわかった。よく練られたコンサートだったし、そのコンサート自体が作品化されていたことが評価できる。
◇『～SELECTION』は、すごく良いドキュメンタリーのラブストーリーを見ているようだった。裏話は初めて知ることが多かったけれども、子供の頃を思い出して懐かしさがあった。『～メモリアルコンサート～』の方も、「（宇崎竜童って）こんなにカッコ良かったっけ？」と思った。宇崎・阿木夫婦のドキュメンタリー、ラブストーリーをたくさん作って貰えたら楽しみだな、と思った。
◇『～SELECTION』は、司会者を入れずに阿木と宇崎のお二人で話していることから、微妙な間もあるけれども、それも良い感じで伝わり、お二人で音楽を積み上げ、築いてきたことがわかって良かった。文字情報（テロップ）を1枚で、長い時間しっかりと出されている配慮が良かった。視聴者に「引っ掛かりを持たせる」「興味を持たせる」ことで、曲を聞いてみよう、コンサートに行ってみよう、番組を見てみようと思わせる、これからに繋がるような構成になっていた。喜寿（77歳）を過ぎたお二人の活躍は、加入者の中核を占めるシニア層に元気を与えると思う。今後もこうした層に向けての企画も続けていってほしい。
◇過去に見た「歌謡ポップスチャンネル」の番組の中で一番だった。完成度が高い。地上波では見られない、チャンネルならではの番組だった。見ていて楽しく、ためになる、頑張ろうと思える番組だった。『宇崎竜童は絶えず新しいものにチャレンジしていく、チャレンジャーの意識が強い人なのだと知れた。
3.連絡事項
次回番組審議会は、2024年4月18日（木）午前11時より開催（予定）。
以上